フリーアドレスには電源やパソコンなどの配線機能付デスクがおすすめ
フリーアドレスを採用する企業の場合、その多くがノートパソコンやスマホ・タブレットなどの携行可能な仕事道具を使用します。いずれも高性能でバッテリーが長持ちしますが、仕事中にバッテリーがなくなれば一大事です。
そのためフリーアドレスでは、パソコンやスマホ・タブレットにも使用可能な電源などの配線機能付デスクがおすすめです。配線機能付きデスクには2種類あり、使いやすさやコストを比較して選びましょう。
1つは配線がしやすい配線カバータイプです。配線が天板で幅広く覆われており、大きなデスクで複数人が使用する際に向いています。
チームで同じ席を利用する際や、会議で使用する際に利便性が高い点が特徴です。
もう1つがコードホールが付いた個別で使用できるタイプです。配線カバーよりも小さなデスクが主流で、個人で使用するのに向いています。
コードホールタイプは、配線カバータイプのデスクより利便性では劣りますが、コストパフォーマンスに優れています。
オフィスの規模や社員数、業務内容によって使いやすいデスクを選択しましょう。
フリーアドレスのデスクの選び方
フリーアドレスで使用するデスクは、機能性とコストパフォーマンスの両面で選ぶ必要があります。どのようなポイントを意識すべきなのか解説します。
配線機能は十分か
まずチェックすべきポイントは、仕事で使用できるだけの配線機能を十分に備えているかどうかです。フリーアドレスのオフィスでは、席を移動してもすぐに仕事が始められるデスクが求められます。
デスクに座り、配線を繋いだらすぐに仕事を始められるデスクである必要があります。もし複数のデバイスを使用するにも関わらず、電源コードや配線が1箇所しかないデスクなら、いちいち配線の付け替えをしなければなりません。
また配線が多すぎても絡まってしまい、机上が乱雑になって仕事スペースが少なくなるでしょう。配線機能の使いやすいデスクを選ぶなら、適度な配線数を検討してから決定にしてください。
増連できるか
増連とは、デスク単体を複数連結させて、大きな1つのデスクのように使用する機能です。フリーアドレス向けのデスクは増連できる物が多く、チームでの仕事が多い部署では必要とされます。
増連可能なデスクは配線カバータイプのものが多く、複数人がまとめて使用できるようになっています。また増連できるタイプであっても、元々単体でも使用できることから、必要がなければ分離可能です。
そのため、個人で集中して作業したい時には分離し、部署やチームで集まる時は連結する使用方法という使い分けができます。
広いオフィススペースを有効に使うなら、増連可能なデスクを設置するとよいでしょう。
簡単に移動できるか
従来の固定席とは違い、フリーアドレスではオフィス内にデスクが分散しています。また固定席化や利用率を定期的にチェックし、レイアウトの変更を行うこともあります。
フリーアドレスでは、そのようにデスクの配置換えが頻繁に行われることから、移動しやすいキャスター付きのデスクを選ぶべきです。四脚の固定型デスクでは運搬が重労働になり、レイアウト変更に多くの人手が必要になります。
フリーアドレスのレイアウト最適化は導入直後からの課題になるため、頻繁にレイアウトを変更する企業もあります。移動しやすいデスクを選択しておけば、フリーアドレスの運用にも大いに役立つでしょう。
フリーアドレスのデスクの種類
フリーアドレスのデスクの代表的な種類、どのような特徴があるかを紹介します。
キャスター付きデスク
フリーアドレスでレイアウトが決まっていない、または適宜レイアウトを変更したい場合は、キャスター付きデスクがおすすめです。やりすぎはよくありませんが、使用する社員自身がデスクを移動できる点も魅力です。
必要な時は部署内のメンバーで、デスクを集めてミーティングもできます。その日のオフィス空間や使用者に応じてデスクを移動させれば、集中しやすい環境を自らアレンジできます。
ただしデスクを移動するには電源コードをオフィスの各所に配置するとともに、コード類をデスクで踏まないようにカバーしなければなりません。対策を行っておけば、非常に使い勝手のいいデスクです。
増連結型ロングデスク
増連結型ロングデスクは、1つの長いデスクに、増連可能なデスクをくっつけることができるタイプです。人数の増減やミーティングなど、人員や用途に応じてデスクを組み替えられるのが特徴です。
デザインも様々なタイプがあり、自然な風合いや清潔感のある見た目、機能性を重視した物など、使用するオフィスに合わせて選びやすい工夫がされています。社員同士のコミュニケーションが多いオフィスには、増連結型ロングデスクがおすすめです。
ただしロングデスクという名称の通り、ひとつひとつが大型化しています。そのため、使用する際はある程度オフィススペースが広いこと、そして動線を確保することが課題になります。
社員同士の交流を促進するなら、増連結型ロングデスクを選びましょう。
打ち合わせ用デスク
仕事をメインで行うのではなく、ちょっとした打ち合わせに使うための丸テーブル型のデスクもあります。中央に支柱が付いて、脚が4つに分かれているタイプなら、脚が邪魔にならず利用しやすいでしょう。
2〜3人で打ち合わせをするのにちょうどいい大きさのものが多く、適度な距離感を保てます。キャスターも付いていれば移動可能で、好みの場所で打ち合わせができます。
作業用としても利用可能ですが、配線ケーブルや電源が付いていないものもある点には注意しましょう。
フリーアドレスの用途別おすすめデスク
フリーアドレスのデスクを選ぶ際は、用途に応じて選ぶ方法もあります。用途別のおすすめデスクについて紹介します。
大人数での会議にはミーティング用デスク
ミーティングルームで使用する目的なら、人数に応じて細かく増連できるミーティング用デスクがおすすめです。机1つ当たりの幅が1m少々のもので、必要に応じてくっつければ10名以上の会議でも使用できます。
デスクのひとつひとつが独立した機能を持ち、配線口も付いています。配線は床下やデスクを壁付けしておけば目立たず、すっきりとしたオフィスを演出できるでしょう。
オフィスの規模や人員に合わせてデスクの増連を調整できるので、少人数の企業から大きなオフィスを持つ大企業まで、幅広いニーズに対応しています。
コミュニケーションを活性化するならオフィスルーム用デスク
オフィスルーム用デスクは、単独での使用も増連も可能なタイプがおすすめです。単独使用も多いなら、島型と壁付けの両方に対応できるデスクを選びましょう。
島型ならデスクを増連した際、配線口をデスクのどこからでも利用できるタイプにすると、誰もが使用しやすいデスクになるでしょう。
オフィスルーム用デスクは横にも広く、対面とも適度な距離感があり、周囲を気にせず、必要な時にコミュニケーションもしやすいデザインが多いです。
サイズが大きくなるため、折りたたみ式でない限りは移動しにくいのがやや難点ではあります。移動のしやすさを選ぶなら折りたたみ式、配線を利用しやすい物にするなら配線ダクト式のデスクを選ぶのがおすすめです。
フリーアドレスでは用途とスペースに合ったデスクを選ぶべき
フリーアドレスの目的は生産性の向上、コミュニケーションの活性化、アイディアの創出などが挙げられます。効率的に運用するには、作業環境もそれに見合うものにしなければなりません。
フリーアドレスの運用においては、デスクが重要な役割を持っており、デスクの機能次第で作業効率が大幅にアップします。オフィスのレイアウトや用途、社員の作業内容、コミュニケーションの状況などを総合的に勘案して、最適なデスクを選択してください。
フリーアドレスが成功するかどうかは、快適な作業環境が整っているかどうかも影響します。社員が取り組みやすい環境にするため、デスク選びも慎重に行いましょう。
まとめ
フリーアドレスに抽選機能は必須
席が固定化しやすい・社内のどこに誰がいるかわからないというフリーアドレスの問題を解決し効果的に運用するために、座席管理のツールの導入・抽選式での運用が必須
席の固定化はフリーアドレスのデメリット
席が固定化しやすい・電話の取り次ぎや相談がしにくい・毎回席を選ぶのが面倒といったデメリットを理解したうえで会社の働き方に合ったシステムを導入することが重要
フリーアドレスの席決め、ポイントは?
席をランダムに決める・定期的に部署で集まる機会を設ける・座席予約システムで事前に席を予約できるようにする・席決めのルールを共有する
フリーアドレスの席決めは抽選機能がおすすめ
毎回席を考える手間も煩雑な操作が不要な抽選機能が便利
フリーアドレスの抽選機能を活かした事例
フリーアドレスによる席の流動性を高めるため、座席抽選システムを導入し、オフィスのコミュニケーション活性化にも成功
フリーアドレスの固定席問題は抽選機能で解決