オフィス環境が悪い職場とは？改善するメリットや方法を説明

オフィス環境が悪い職場の特徴

まず、オフィス環境が悪い職場にはどんな特徴があるか見てみましょう。

空気が悪い

オフィスの扉を開けたとたん、どよんした空気を感じるような、換気がされておらず空気の悪いオフィスは、中にいても居心地や気持ち悪さを感じるものです。従業員の人数が増えるほど、換気設備をきちんと設置して、空気の循環を良くする必要があるでしょう。

暗い

照明が暗く、自然光が入らないと、全体的に暗い印象を受けるものです。そんな場所で働きたいと思う人はきっと少ないでしょう。適度に自然光が差し込み、明るく活気ある雰囲気のオフィスが好まれます。

静か

あまりにも静かすぎるオフィスは、キーボードをたたく音や人の話し声が響いて、それが気になります。騒音がひどく、うるさすぎるオフィス環境では仕事に集中できませんが、無音なオフィスも問題です。適度な音がある環境が必要と言えます。

冷暖房がきつい

オフィスでは冷暖房の設定温度にも気を配るべきでしょう。「冷房がきつすぎて寒い」「暖房で暑い」など極端な温度に設定されている場合、従業員が体調を崩して、仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。

隣の席との距離が近い

隣の席とあまりにも距離が近いと、人は窮屈に思いストレスを感じてしまいます。私たちは心理的に、他人に近付かれると不快に感じる「パーソナルスペース」というものを持っています。隣の席が近く、このパーソナルスペースが侵されていると感じると、常にストレスを感じてしまいます。

動線が悪い

オフィスにはさまざまな人が行き来します。自分のデスクからコピー機まで印刷したものを取りに行ったり、人と人がすれ違ったり。そんなときに人が動きにくさを感じるレイアウトは好ましくありません。人が快適に移動できる動線が確保されているといいでしょう。

リフレッシュスペースがない

リフレッシュスペースは、従業員の休憩やランチを取るための場所です。また従業員同士がコミュニケーションをとるための役割もあります。リフレッシュスペースがない職場では、従業員が適切に休憩をとれず、業務効率が低下してしまう恐れもあるでしょう。

汚い

オフィス全体の清掃が行き届いておらず、床やデスクにホコリが落ちていたり、ごみが放置されていれば、誰でも不快感を覚えるものです。特に食べ物のごみには注意が必要です。従業員が食べた昼ごはんや菓子くずが残っていた場合、ニオイの充満や害虫の発生などが懸念されます。

椅子の座り心地が悪い

オフィスでは従業員が一日中デスクに座って仕事をします。デスクの椅子が座り心地の悪いものであれば、足腰の痛みや肩こりを招くなど、業務に集中できなくなります。座る人の体にあわせて高さなどを調整できる、座り心地のいい椅子を選びましょう。

オフィス環境が悪い職場を改善するメリット

上記で紹介したような「環境が悪い職場の特徴」に当てはまるものがあったら、ぜひ改善をおすすめします。オフィス環境の改善によって、さまざまなメリットが得られます。

業務効率が上がる

オフィス環境が改善されて、従業員が「居心地がいい」と感じられる空間になると、業務に集中でき、従業員同士のコミュニケーションが活発に行われるようになるため、業務効率が改善されることが期待できます。オフィス内のスムーズな移動や、必要な備品をすぐに取り出すことができるのも、無駄な時間が少なくなるポイントでしょう。

従業員のストレスが減る

オフィスの環境が悪いと、従業員は無意識のうちにさまざまなストレスを抱えるようになります。しかし、それが改善されるとストレスが軽減され、従業員のメンタルヘルスが向上していくでしょう。

社内の雰囲気が良くなる

従業員が感じるストレスが少なくなれば、従業員同士がギスギスした雰囲気にならず、社内全体の雰囲気が明るくなります。従業員が適切にコミュニケーションをとることで、そこから新しいアイデアが生まれ、生産性の高いディスカッションができるので、業務にもプラスの影響が与えられることでしょう。

オフィス環境が悪い職場を改善する方法

具体的に、どのようにしてオフィス環境を改善していけばいいでしょうか。

空調を整える

適切に換気できるよう設備を見直しましょう。また、冷暖房の風が直接あたるデスクと、そうでないデスクでは、従業員が感じる温度も異なるため、設定温度についても検討しましょう。

BGMを流す

オフィスに適度な音があると業務がはかどるため、BGMを流すこともおすすめです。人の話し声や電話の声などの騒音がまぎれて、集中しやすい環境になります。また、音楽によるリラックス効果もあるでしょう。

デスク・椅子を見直す

一日中座った状態で快適に仕事をするためには、快適なデスクと椅子が欠かせません。デスクと椅子の高さが合っているか、作業するのに十分な広さがあるか、体が疲れる椅子ではないかなど、改めて見直すといいでしょう。

オフィスの配置を見直す

人と人がすれ違うときに十分な距離があり、また非常時の逃げ道を確保するためにも、十分なスペースが必要です。人が行き交う動線を考えて、オフィスの配置についても見直すといいでしょう。

休憩スペースを設ける

オフィスに休憩スペースは欠かせません。従業員が気持ちよくリフレッシュできる空間になっているか、居心地の悪い空間になっていないか確認し、気軽に集まることができるスペースにしましょう。

集中ブースを設ける

個人向けのデスクとは別に、集中して業務を行いたい人のための集中ブースを設けるのもおすすめです。静かな空間で個々のブースで仕切られていて、しっかりと集中して作業に取り組みたい人のためのスペースです。業務効率改善を目指して、集中ブースを設置する企業も少なくありません。

定期的に清掃する

オフィス環境を良くするためには、清掃して清潔を保つことも大切です。オフィス環境の改善方法としては大変シンプルですが、定期的に掃除するようにすることが有効です。

従業員の意見を聞いてオフィス環境の改善を

オフィス環境を見直し改善することは、業務効率が上がるだけでなく、従業員のメンタルヘルス向上など、プラスの影響をもたらします。ぜひ従業員から意見を聞いて、現場での悩みや感じていることを把握してください。そのうえで、オフィス環境の改善に取り組むことで、従業員がより快適に仕事に取り組むことができるようになるでしょう。